変わらぬ鼓動

たまに重なり合うような僕ら

「アイドル」で括ってしまうのはあまりにもったいないと思った話

(注意)このエントリは6月半ばにSnow Manにハマったド新規が思ったことを垂れ流す文章です。決してアイドルをディスっているわけではありません。

 

2020年10月2日、ミュージックステーションSnow Manセカンドシングル、KISSIN' MY LIPSが披露されました。

 

いや、まじで、度肝抜かれたわ。

 

もちろんSnow Manのパフォーマンスは今までに何回も見ているし、KISSIN' MY LIPSのパフォーマンスを見るのも初めてじゃないんですけど、見るたびにパフォーマンスのレベルが更新されてるんですよね。

 

そもそも、KISSIN' MY LIPSって

・セカンドシングルにして全編英語詞

・椅子を使った高難易度のダンス

・コスメブランドとのタイアップ曲

・男性的なスーツとフェミニンなアクセサリーやアイテムを掛け合わせた衣装

・英語詞ならではの解釈の幅

などなど、ジャニーズアイドルのセカンドシングルにしてすごく先駆的な曲なんですよね。YouTubeに公開されているMVも、モードでおしゃれでかっこいい。

youtu.be

 

初披露から約半年、メンバー自身もファンも待ち望んだセカンドシングルのリリースに向けて、いろんな媒体で披露されています。TV番組だけでも10回は披露されてるんじゃないでしょうか…?(全部を追いかけているわけではないので間違ってたらすみません。)曲も、ダンスも、どの媒体で見てもいつも同じです。カメラワークは番組によって違いますが、KISSIN' MY LIPSという曲自体は何一つ変わっていない。

 

披露回数の多さにもかかわらず、KISSIN’ MY LIPSに飽きることがない。

毎回新鮮な「カッコよさ」を見せてくれる。

それは、Snow Manのパフォーマンス力の高さに起因するものだと思うんですよね。

 

画面の向こう側すら絡めとるような眼を向けてきたと思えば、少年のような無邪気な表情を見せたり、雄々しく歌い上げたかと思えば、しなやかなダンスで空気を一変させる。

さっきまでちいこく座って目がなくなるほどくしゃくしゃに笑ってた人が、次の瞬間ガン飛ばしながら「Kiss me girl」って歌うなんて思います?思わないでしょ⁉

さっきまでキス顔があーだーこーだ言われてた人が、ウインクしながら悪戯な表情で「シー」ってするなんて思います?誰も思いませんよ…。

 

KISSIN' MY LIPSを通じてSnow Manが見せる様々な表情。「カッコよさ」の引き出しの多さには毎度震えます。

そして毎回見せてくれる「カッコよさ」は、揺るがない自信に満ち溢れている。

「俺、かっこいいでしょ。ほら見て」って、歌、ダンス、手の動き、目線で訴えかけてくる。

スマートなカッコよさ、アウトロー感の滲むカッコよさ、音に没入するようなカッコよさ、「あざとい」を逆手に取ったカッコよさ。普段とのギャップ、普段のキャラクターの延長にあるパフォーマンス。9人が9通りのカッコよさで魅せることができるグループだと思います。

これは、彼らの不断の努力と天賦の才によるものです。

KISSIN' MY LIPSにフリーダンスのパートがあるというのも一つのポイントだと思いますが、全く同じダンスが見れる日ってないんですよね。同じ曲なのに2度と同じパフォーマンスは見られない。これをファンに向けて限定的に行うんじゃなく、老若男女ファンであるか否かにかかわらず、Snow Manは見せてくれる。

 

ここからは私の超個人的な意見なんですけど、「アイドル」って常に変わらないパフォーマンスを求められる存在だと思うんですよね。どの場所でも、バランスの取れた五角形、ないしは六角形のチャートを描くことを要求される存在だと思います。

もちろんコンサートやライブなどではその場所、その時間でしか見れないパフォーマンスを見ることができますが、アイドルのライブ(特にジャニーズに関して)は、閉鎖的で限定されたものになりがちです。一般の人に認知してもらおうと思った時、大きな舞台になるのは、現状ではTVの音楽番組が大きいと思います。

だけどTV番組で同じ曲を何度もパフォーマンスして、「またこの曲やってるよ」という感想しか抱いてもらえなかったら、そこから先には進めない。人口に膾炙した曲を持つベテランなら話は変わりますが、デビューして間もないアイドルならなおさら、先に進めなくなってしまうと思います。

 

Snow Manには、「またこの曲やってるよ」を乗り越える力があると思います。

さまざまな媒体で、同じ曲を何度パフォーマンスしても、毎回新しい「カッコよさ」をSnow Manは見せてくれる。

常にハイレベルなパフォーマンスをしつつ、その時、その場所でしか見られないパフォーマンスをしてくれる。アイドルに求められる恒常性をクリアしながら、変化を見せてくれるグループだと思います。

Snow Manを「アイドル」の括りに入れてしまうには、あまりにもったいないと思うのです。アイドルを超えたプロのパフォーマンス集団にSnow Manはなれると思うし、現状もうなっているかもしれないですね。

なにより、デビュー一年目なんですよSnow Manって。この先どうなっていくか超楽しみじゃないですか???

 Jr.時代から、あるいはジャニーズに入る前から培われたパフォーマンスとともに、Snow Manは世界に羽ばたいていく存在になると思います。

満を持してデビューしたSnow Manは、アイドルを超えた「頂上」を見せてくれるのではないでしょうか。