変わらぬ鼓動

たまに重なり合うような僕ら

危うさと幼さのぶつかり稽古 ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」感想(ネタバレあり)

こんにちは!また毎日暑いですが皆さんいかがお過ごしですか?

8月13日 夜公演 THE MUSICAL  Catch me if you can

ありがたいことにご縁があり、観劇してきました✈️👨‍✈️

本当に、本当に、すごくよかった。私事ですが、初のミュージカル観劇、初のSnow Manの現場、初の生自担が「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」で本当によかった。0番に立つ推しのこと、絶対に、死ぬまで、忘れないと思います。おばあちゃんになっても「あの時のひかるは本当にかっこよくてな…」って孫に話すと思う。

 

言いたいことはたくさんあるのですが、私が特に感動した点について、ブログを書きたいと思います。記憶が新鮮なうちに血眼で書いてるので、ところどころ日本語がおかしいかもしれませんがご容赦ください。

タイトルにも書いた「危うさと幼さのぶつかり稽古」。私の感想を一言でまとめろと銃口を突きつけられたら、この感想になると思います。そして、この「危うさと幼さ」を生み出していたのは、何よりも岩本さんだと思います。

 

 

注意①:このブログは自担ヨシヨシブログなので冷静な感想が読みたいと思った方はブラウザバックしてくださいね!

(注意②:このブログはガンガンネタバレしています。これから観劇予定の方、ネタバレ見たくない!という方はすぐブラウザバックしてください)

 

 

 

ミュージカル観劇に際し、映画版「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」を見ました。個人的な感想ですが、岩本さんのフランク・ジュニアは、ディカプリオのフランク・ジュニアより「幼さ」を感じました。それが映画/舞台による違いなのかはわかりませんが、大人びていてスマートなディカプリオのフランク・ジュニア、幼くてピュアで素直な岩本さんのフランク・ジュニア。どちらもすごくチャーミングでしたが、舞台上では岩本さんのキュートネスが、フランク・ジュニアとして遺憾なく発揮されていました。CA(当時はスチュワーデス)に囲まれてデヘデヘする姿、シェリル・アンの「お誘い」にドギマギする姿、父親の話に目を輝かせる姿、ブレンダに恋をした時の表情、変わってしまった父親に涙をこぼす姿…。

瞬間ごとに表情がコロコロ変わり、感情のままに伸びやかな手足が躍動し、こちらの心も揺さぶられるような声色で歌う岩本さんの姿が、チャーミングでピュアなフランク・ジュニアを作り出していました。フランク・ジュニアは「人たらし」と呼ばれていましたが、その根っこにある素直さ、ピュアさは岩本さんに通じるものがあるのではないかと思います。真面目で一生懸命で素直な岩本さんの素地に、フランク・ジュニアの頭の回転の速さと幼いゆえの愛嬌がプラスされて、それはもうとても、段違いに魅力的な人物になっていました。あれに「たらされん」人はおらん。

また、フランク・ジュニアの幼さと純粋さが、危うさも作り出していました。嘘がバレるのではないか!?とヒヤヒヤするような危うさ。男女を問わず、関わる人全てを自分の中に取り込んでしまうような危うさ。そして、幼さと無邪気さゆえの、残酷さ。

例えば、ストロング家に挨拶に行くシーン。ブレンダの父親、ロジャー・ストロングに「本当の君を教えて欲しい」と言われ、「僕は医者でも弁護士でもない、何者でもない。ただのブレンダに恋をする子ともだ」と、白状するシーン。紛れもなく本心で、嘘の告白でもあるのです。ただその瞳は真っ直ぐで、嘘だらけの会話の中で、フランク・ジュニアのあの言葉だけは本物でした。だからこそ、ロジャーの心に響き、「君はロマンチストだ!」と、ブレンダとの仲を認めてもらえたのだと思います。

また、フランク・ジュニアの幼さと無邪気さゆえの残酷さ。フランク・ジュニアの「家族でまた一緒に暮らしたい」という無邪気で切実な願いと、「お金があれば」という純粋で単純な「解決策」が、フランク・ジュニアを突き動かしたのです。

でも、家族ってそんなに単純なものじゃない。

お金が離婚の原因の一つではあるけれど、お金だけで家族を取り戻すことはできないのです。そこに気がつかないのはフランク・ジュニアがまだ「子ども」である証拠。フランク・ジュニアの純粋な願いが家族を動かし、そして壊してしまった。

フランク・ジュニアは、両親、特に大好きな父さんに褒めてほしかったのだと思います。僕はパイロットになって、世界中を旅して。父さんと母さんをどこへだって連れて行ける。街を歩けば道ゆく人はみんな僕を振り返るし、女の子からだってモテモテだ。お金だってたくさん稼げるようになった。住み慣れた家も、キャデラックも、全部僕が取り戻してあげる。だからもう一度、僕に二人のダンスを見せてくれよ。成長した姿を見せたくて、父親の前で少し背伸びをして語るシーンは、全身からこの気持ちが溢れているように感じました。

スマートに振る舞っているように見えて、実はとても子ども。息子が背伸びをしていることに、フランク・シニアは気づいていたでしょうか。子どもでありながら、子どもでいることを許されなくなったフランク・ジュニア。その姿に、フランク・シニアは何を感じたのでしょうか。申し訳なさか、不甲斐なさか。息子が鮮やかな人生を送る姿に、フランク・シニアはわずかな羨望を抱いたのではないでしょうか。

そしてその羨望は、自分の理想の父親像の崩壊の瞬間でもある。酒に溺れ、帰る家はない。愛した妻も、隣にいない。自分はもうミルクの中で溺れ死ぬのを待つだけ。そんな自分の隣で、バターの中を這い上ってまた人生を歩み出したネズミがいる。そんなネズミを見て、フランク・シニアは何を思ったのでしょうか。ハンラティの前では、「こんな父親になるな」と歌えるのに、息子の前では父親であろうとする。フランク・ジュニアもフランク・シニアも、とても不器用で、愛情深い人なのです。

 

 

フランク・ジュニアの「ミュージカルだ!」から始まる、オープニング「Live in Living Color」

この時フランク・ジュニアは、コートの下に紫のベストを着て、アンサンブルと共に軽快に歌い、踊ります。オープニングでありつつ、フランクの輝かしい経歴の証明でもある。この時のフランク・ジュニアはまだ、父親が亡くなったことを知りません。「Live in Living Color」の通り、鮮やかで華やかなフランクの半生を描いたシーンです。まさにバターの上に立つネズミ。

一方、終盤空港でFBIに囲まれ、逮捕されるシーン。シーンの構成は同じでも、この時のフランク・ジュニアはベストを着ていません。アンサンブルもいないし、軽快に踊ることもない。このシーンは、容疑者フランク・ジュニアの想像する「これからの未来」のようなものに思えてなりませんでした。ミルクの中で死を待つネズミ。

でもそれは同時に、偽りだらけの人生との別れの瞬間でもある。もう嘘をつかなくても良い。フランク・W・アバグネイル・Jr.として、堂々と街を歩いていける。だからこそフランク・ジュニアは孤独に、清々しく「Good bye」を歌い上げたのだと思います。

この複雑で繊細な感情を伸びやかな歌声にのせて演じきった岩本さん、本当にすごい。岩本さんのミュージカルを、ひいては岩本さんの演技をもっと見たいと思いました。

 

また、このミュージカルのもう一つのテーマでもある、フランク・ジュニアとハンラティの「奇妙な友情」。なぜハンラティとフランクは友情を育んだのか。それは、ハンラティがフランク・ジュニアの「本質」に気づいていたからだと思います。

最初のクリスマスの電話のシーン。ハンラティは、自分を逮捕しようと躍起になっている刑事に電話をかけてきたフランク・ジュニアに「話し相手が欲しかったんだろう」と語りかけます。図星だ。

フランク・ジュニアが小切手詐欺を始めたのは、両親の離婚が原因です。

離婚の原因は何か、お金だ。

お金があれば、住み慣れた家があれば、キャデラックがあれば、父さんと母さんは再婚して、またクリスマスに二人でダンスを踊るだろう。

ただ、また家族3人でクリスマスを過ごしたかっただけのです。幼くて、単純で、愛おしい理由です。

でも実際は、クリスマス・イブは一人だし、話す相手もいないから、自分を追う警察官に電話する。寂しがり屋な一人の少年なのです。

終盤、逮捕される直前に歌うフランク・ジュニアは、孤独です。愛する父親が亡くなったことを聞かされ、母は再婚し、もう自分が望んだ家庭に戻ることはできなくなってしまった。

18歳の、大人と呼ぶにはあまりに未熟なフランク・ジュニアは、また一人になってしまう。

そこに手を差し伸べたのは、カール・ハンラティです。ハンラティもまた、家族を失って孤独なクリスマス・イブを過ごしている。一人で過ごす者同士だからわかる、フランク・ジュニアの本当の姿が、ハンラティには見えていたのではないかと思います。

警察官と容疑者として、手を握ることはできないけれど、(手錠で)手を繋ぐことはできる。フランク・ジュニアとハンラティの友情は、父親と息子の間に生まれる親愛のようでもある。家族だけれども、親友のような、ライバルのような。隣り合って手を繋ぐというよりは、背中を預けるような、互いに対する信頼と愛情。フランク・ジュニアとハンラティは、擬似親子のようであり、唯一無二の親友でもある。ルパンと銭形警部の間にくすぐったくなるような友情を感じるのに似ているような気がします。

 

自分で書いといてアレですが、こうやって書くと全然幸せにならないミュージカルに見えるな…。でも安心してください。シリアスなシーンもあるけれど、ベースはコメディでハートフルなミュージカルですから。岩本さんがさまざまな媒体で言っているように「見た人の人生が鮮やかになるような」ミュージカルだと思います。まさに、Live in Living Color。

フランク・ジュニアは、生きる上でとても大切なことを言っていました。

「堂々としていればいい。怯まなければ、怖くなんてない」

信用は後からついてくる。まずは自分が、その人物になりきること。フランク・ジュニアはあらゆる場所で、「〇〇にしては若いな」と言われていましたが、それに対して「よく言われます」と答えていました。フランク・ジュニアがパイロット然、医師然、捜査官然としていたから、「よく言われます」で乗り切ることができたのです。これって大事なことだと思う。自信があろうとなかろうと、まずはその人物で「ある」こと。これをフランク・ジュニアは理解していたんだと思います。

16歳にしてその姿勢に気づいたのは、彼のバックボーンゆえかもしれない。でもそれは決して不幸な結果を生んだだけではなく、彼の人生を鮮やかに彩った。16歳の何者でもない「子ども」だからこそ、パンナム航空の副操縦士フランク・テイラーにも、アトランタ総合病院の医師フランク・コナーズにも、シークレットサービス捜査官のバリー・アレンにもなれたのです。

 

 

以下、雑多な感想。一気に語彙力がなくなる and ネタバレがひどくなるよ!(8月13日夜公演の内容です)

【1幕】

・フランク・ジュニアもカール・ハンラティもとんでもねぇスタイルしてるな!?

・ティアドロップのサングラス、令和イチ似合う。

・「ミュージカルだ!」可愛い!!!!!!!この時点でチケ代にお釣りがきます

・最初のLive in Living Colorを聞いた瞬間、「歌うま!?!!!????」ってなった。元々うまいのは知ってたけど、さらに真っ直ぐに伸びる歌声で一気に心を掴まれた。あれは恋だ…。と同時に、ボイトレ頑張ったんだなぁ…と思って泣きそうになった。早いよ

・初っ端から岩本さんの表情筋がイキイキイキイキしてて最高だった。シェリル・アンにビンタされるのもおでこに皺寄せるシーンも最高に可愛かった。

・あっけらかんと「女の子が好きだから!」、こんな自担が見たかった2022。

・0番でバク転を決めるフランク・ジュニア、あまりに脚が長くて。

・両親のダンスを見るシーン、テレビの上に肘乗っけて見ているのが16歳より若いというか、ちっちゃい子だ…。

・ポーラ役の春野寿美礼さん、立ち姿がすごく美しかった。

・フランス語!喋った!?

・紫のジャンパー、似合いすぎやろ。

・フランキー、私が養うから私のところにこない?(こないよ)

・「スポンサーからのお知らせ」アンサンブルの皆さんのショーが終わって、手をアンサンブルの方に向けて小さく拍手するシーン。フランク・ジュニアの中に岩本さんの可愛さが溢れていて叫びそうになりました(絶対にダメ)。

・アンサンブルの皆さん、脚が綺麗すぎる。脚痩せ頑張ります…。

パンナムパイロットについて取材するシーン、メガネにカメラに左手にノート持って取材というよりはカメラ小僧のええとこのお坊ちゃんみたいで可愛いが溢れた。いくらでもID渡しちゃう(絶対にダメ2回目)。

・「ジェット・セット」で、ギラギラのパイロットジャケット着て登場するだけで拍手もの。あのギラギラを着こなしてラインダンスするの、走馬灯で見たい光景。

シェリル・アンの「お誘い」に「え〜☺️わからないなぁ〜」ってニヤニヤモダモダするシーン。ディカプリオのフランク・ジュニアはスマートに(見えるように)振る舞ってたのに、岩本フランク・ジュニアは全然ドキドキニヤニヤしてて可愛かった。BGMはキャンディーズの「年下の男の子」で行こう。

・父親とレストランで会うシーン、「朝食」を「ちょうそく」って噛んで言い直してたの、「舞台は生モノ」を感じてめちゃくちゃ興奮した。

・「ミルクとバター」フランク・シニア役の岸祐二さんとのデュエットが美しかった…。バリトン(?)のフランク・シニアの声に重なるフランク・ジュニアの声の伸びやかさ。

・ハンラティの吉田栄作さん、ダンディでチャーミングで仕事一筋のFBI捜査官なんてみんな好きでしょ。何より顔が吉田栄作やし

・お子様味覚でFlash愛読者でおっぱいフェチ!最高!

・ホテルでのフランク・ジュニアとハンラティの邂逅。このシーンが個人的にものすごく好きなのでミュージカルでも見れてよかった。咄嗟に「シークレットサービスバリー・アレン」と名乗り、銃を構え続ける(=片手が塞がっている)ハンラティに財布を投げ渡し、窓の外を見せフランクは逃げたと思い込ませる。証拠がルームキーパーに片付けられないようハンラティに部屋の見張りを頼み、自分は印刷機を持って堂々と部屋から退散する。鮮やかな「信用詐欺」にメロメロになっちゃった。逃げ遂せるってまさにこれ。(すみませんキャラクターとしての信用詐欺師が大好きなもんで…)

・その後ベッドの上で飛び跳ねるハンラティめちゃくちゃ可愛かった。

・「一番好きな日」電話越しに話すシーン。舞台上では隣り合って話しているのに。フランク・ジュニアは窓を見上げていて距離をちゃんと感じた。電話を切る寸前にフランク・ジュニアが小さく手を振ったのもよかった。ちゃんと別れの挨拶をしてから電話切るのね。

 

【2幕】

・リバーベント・アパートは今でいう「パリピ」の集まりで、そこに馴染めないフランク・ジュニアはやっぱり子どもなんだよな。あと人が思うよりシャイなんだと思う。

・「ドクターの言いなり」セクシーでBitchなナースがいっぱい出てきて最高だったな(エロ親父感想はNO)。歌詞ちゃんと読みたい。多分とんでもない

・モエカレポーズ、してた?

・ブレンダの登場、まごうことなく絶対的ヒロインの登場で最高に可愛かったし、「コナーズ先生!」という第一声で彼女の生真面目さがわかった。由依ちゃんすげぇよ。

・血がダメなのに救急外来の監督任されたフランク・ジュニア。研修医の前で堂々とえづいてて可愛い!!!

・Bitchなナースに膝枕されてる!!!最高!!!

・O型Rhマイナスの輸血パック、見つかってよかった。し、輸血パックの血もダメなのかいフランク・ジュニア。

・スライサーで指スパーンやっちゃった患者見て右手がその形になっちゃうフランク・ジュニア愛おしすぎる。そのままブレンダにキスしようとするのも可愛かった。

・「世界の七不思議」アラジンの魔法の絨毯のシーンみたいでよかったなぁ…。ひかるは今すぐアラジンをやりなさい。すごくピュアで可愛らしいシーンでした。見る人によると思うけど、そんなにアダルトな雰囲気ではないように感じました。あと背中がデケェ。

・ストロング家のシーン、次から次へと嘘を紡ぐフランク・ジュニアの「巧さ」。何が素晴らしいって一本調子ではないところ。ちゃんと感情が含まれているからこそ、人はその嘘に気付けない。

ルター派であると嘘をつき、ブレンダの母キャロルにお祈りをお願いされるシーン。二匹のネズミの話をして誤魔化すんやけど、「ニヒキノネズミガァミルクノナカニオチタァ…」って独特の訛りというかカタコトで話してて可愛かった。ちょいちょいキャロル役の生田さんが「ネズミ…」って合いの手入れてるのも面白かった。

・ストロング家、父と母と一人娘。自分の家族構成と同じなのにフランク・ジュニアにはすごく幸せな家庭に見えたんやろうな。自分の理想と、理想の中で育ったブレンダだからこそ、フランク・ジュニアは結婚を申し入れたんやと思う。

・結婚式の途中で、ブレンダに真実を伝えるシーン。あんなに切羽詰まっているフランク・ジュニアはそれまでのシーンでは見れなくて、余計にフランク・ジュニアの焦りを感じた。「どんな僕も愛してる?」とブレンダに確認するシーン。そこで、フランク・ジュニアは「フランク・ウィリアム・アバグネイル・Jr.」を愛してくれる人に会いたかったということが伝わってまた苦しかった。

・「Fly,Fly Away」ブレンダ役の由依ちゃんの歌声に鳥肌ぶわーって立った。ブレンダは間違いなく、彼の名前がどうであれフランク・ジュニアを愛してたんよね。

・父親との最後のシーン、もうフランク・シニアは息子の方を見ていなくて、父親とのすれ違いを感じて苦しい。

・マイアミ空港のシーン、あそこに居合わせてしまったブレンダの心情を思うと…。ブレンダ幸せになって…。ブレンダは俺が守る…。

・「Good bye」一番苦しかった。舞台の上でピンスポを浴びて歌う姿。もがいていたネズミはミルクの海に溺れた。世界に一人ぼっちになってしまったような孤独と、全てに対する諦観を感じさせる岩本さんの表現力に脱帽。

・小切手もお金も、一人ぼっちならなんの意味もない。フランク・ジュニアがお金を手に入れるのはあくまで「家族」のためだった。そういうところが、純粋な子どもで、憎めない。手を差し伸べたくなってしまう。

・手錠をはめられたら、もう誰も抱きしめられない。だからハンラティが自分の左手に手錠をかけて、フランク・ジュニアとハグした瞬間泣いた。きっとフランク・ジュニアは誰かに抱きしめてもらいたかったんだよね。

・「いつまでも二人で(嘘みたいな話)」涙を堪えながら見た。すごく明るい歌なのに、肩を組んで歌う二人が眩しくて。あの瞬間、容疑者と捜査官ではなく、

ルイジアナの司法試験に受かった秘策。ネタバラシされたハンラティのリアクションが完全に「友だち」に対するそれで、仲良しじゃん…って思った。

・ブレンダ…、結婚したのか…?俺以外のやつと…。

・出演者の方々が次々に出てきて挨拶する場面、女性キャストの皆さんの立ち姿がすごく美しくて見習おうって思った。

・カーテンコールの挨拶、岩本照として出てきたのに「ありがとう」で一瞬フランク・ジュニアに戻るのが可愛かった!!!!!拍手!!!!!!!!

 

私可愛いしか言ってないな?

でもそれくらい、舞台の上には刺激的で鮮やかなハイティーンを過ごしたフランク・W・アバグネイル・Jr.がいました。

素直で純粋で、ちょっとオマセな16歳の少年の鮮やかな人生を、岩本さんは生きていた。

稀代の詐欺師だったフランク・W・アバグネイル・Jr.がいかに「人たらし」だったかがよくわかるミュージカルでした。岩本さんのファン、横山由依さんのファン、吉田栄作さんのファン、ミュージカルファン、オーケストラファン…。諸々を問わず、あの場所にいた人はみんなフランク・ジュニアの虜になったと思います。虜になったのは、演出やストーリーだけではない。岩本さん自身が持つ、「人を惹きつける魅力」が存分に発揮された結果だと思います。0番で伸びやかな歌声を響かせる岩本さんの姿に、たくさんの人が「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の世界に取り込まれたことと思います。私だってあの瞬間「プレイボーイのフランク・W・アバグネイル・Jr.」に恋するモブ女になったもんね

改めて、はじめてのミュージカル体験が「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」でよかった。

観劇から数日経ちますが、もっかい見たい私と少しでもたくさんの人に岩本フランク・ジュニアに「たらされて」欲しい私がずっと戦ってます。世界に羽ばたけ岩本フランク・ジュニア!!!!!!!!

 

最後になりましたが、キャストの皆さん、スタッフの皆さんが誰一人欠けることなく、千秋楽まで駆け抜けられますように。見た人の人生が、少しでも鮮やかになりますように✈️